RPAをクラウドで提供する技術
これまでRPAロボットは、クライアントPCにインストールしてユーザーが個別に利用する、或いは、企業単位でサーバーを用意してシェアして利用するという利用形態しかなかった。当社は、複数の企業がシェアして利用できるRPAクラウドの概念の打ち出し、技術開発を行い、サービス展開することに成功した。
社労士RPAクラウドは、これまで人手によって行っていた、業務システム入力、出力、電子申請といった一連の専用業務をロボットが自動的に実行する。社労士業務に特化して専用のシナリオが複数用意されており、ユーザー(社労士)は、メニュー画面から実施したい作業を選択、開始ボタンを押すだけで、ロボットが自動入力、自動申請、出力ファイルの自動取り込み、フォルダへの自動仕分けを行う。夜間に作業を予約できるので、帰宅時に予約すれば、朝には、顧客ごとのフォルダに整理されて出力結果が保存される。
アマゾンウェブサービス(AWS)上に、専用ロボットサーバー(テリロジー社のEzAvater)を設置したので、ユーザーは、これまでのようなロボットを購入、シナリオ作成、パソコン用意、インストールといった手間がいらない。
WindowsのRemote Desk Topの機能を使って、事務所から、自宅から、どこからでもインターネットがあればアクセスでき、ロボットによる作業を実行できる。専用のメニュー画面も開発し、ユーザーは、メニュー選択だけでロボット実行できる。技術的には、ユーザーの使い勝手にこだわった製品開発とした。
当社は、今回開発したクラウド技術を応用して、社労士業務以外のロボット開発も行い、企業の業務効率改善に貢献していく計画である。